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おむすびころりん Vol.13
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                        2004年 1月20日発行
     おむすびころりん Vol.13
                        こめ屋がんたら
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明けましておめでとうございます。
こめ屋がんたらです。お変わりございませんか?
半年に一度にマガジンの発行でごめんなさい。
今回もまぐまぐより「さっさと発行しろー」という注意を頂いての発行
となりましたが、最後までお付き合いくださいね。

=== MENU ==================================================

 ▼田んぼ便り(近況報告)
 ▼お知らせ
 ▼がんちゃんの独り言
 ▼編集後記

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         ◆田んぼ便り(近況報告)◆
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15年産は冷夏の影響で収量も減ってしまいましたが、イモチ病という
病気にかからなかったのでなんとか収穫も出来ました。
やはり、化学肥料だけに頼らない米作りの成果がでたと確信しました。
今の作業は、客土(きゃくど)作業です。これは田んぼの低い場所へ土を
入れて平らに均す作業です。
低い場所は、いつまでも水が残っていて、稲のためにも酸素不足になるし、
稲刈りの時期には田んぼが乾かなくて、機械での作業に苦労します。
高い所から低いところへ土を運ぶのが一般ですが、私は山砂を購入して田
んぼへ入れています。砂なので水はけが確実に良くなります。
目感で平らに均しますので、果たしてうまくいくかどうかは春の田植えの
時に分かります。
今のところ、今年の客土の予定はあと2枚となりました。機械での作業で
すので乾いてくれることを祈っています。

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         ◆お知らせ(お米の価格値上げについて)◆
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15年産は夏の低温と日照不足の影響で減収となってしまい、勝手ながら
値上げせざるを得ませんでした。どうぞご理解をお願いします。

農家として、このような年は数年に一度必ずあると頭ではわかっているの
ですが、やはり実際になってしまうととてもがっかりします。田んぼへ行
く回数や、低温対策の水管理、生育の遅れに対しての肥料散布などなど労
力、経費はいつもの年以上にかかり、疲れだけが残り頭も痛いです。
それでも無事収穫ができたことは喜びでした。感謝、感謝です。
隣の標高の高い村では、米が実らず凶作となり草刈機で稲を倒していると
いう話です。苦労が報われない悲しい話ですが、これが現実です。そして
自然相手の米作りの厳しさでもあります。
また、こんな年は「いもち病」という病気にかかる稲も多いのですが、私
の田んぼでの発生はほとんど無く、病気に強い丈夫な稲に育ちました。こ
れは米糠や微生物資材による土づくり(地力)の成果が出たと確信しました。
化学肥料だけに頼らない、作物を育てる基本の「土」づくりが大切だと改
めて思いました。

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         ◆がんちゃんの独り言◆
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福島では暖かくて静かなお正月を過ごしましたが、やはり寒い時期には寒
くないと春からの水不足や夏の天候が心配になってしまいます。
なんとか今年は天候に恵まれて無事収穫を迎えられますよう、初詣で豊作
を祈願してきました。
さて、今年の米作りの作業はすでに始まっていますが、今年はお米の栽培
面積が増えます。
老齢化によって米作りを止める農家が地域の農業後継者へ栽培を委託する
というパターンが多いので、私のところへもこのような話が回ってきます。
私としては本来先輩方と一緒に米作りがしたいのですが、労力的に何かと
大変な作業がありますので、やはり体力、健康等の理由で止めざるを得な
いようです。更にその子供たちでさえも米作りから離れてしまうというのは、
とても悲しいことです。
これが生産する現場の現実ですが、「これで良いのかな?、何か良い方法
はないかな?」と考えたお正月でした。
結論には至りませんが、本来米作りはやりがいがあって楽しくなければな
らないと思います。
その一つの方法として、やはり自分の栽培したお米を食べてくださるお客
様のことを考えた米作りが大切だと思いました。
そこで「喜ばれる米作り」が今年の私のテーマとなります。
あなたのお米を作ります。是非、ご相談下さい。

それでは、今年も秋の収穫に向けて頑張りますので、どうぞ皆さん応援し
てくださいね。

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        ◆編集後記◆
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発行回数が少ないのに、購読ありがとうございます。
忘れた頃に届くのも、また楽しいでしょ?(言い訳です)
不作に関して励ましの応援メール等頂き、本当にありがとうございました。
「頑張らなくちゃ」とエネルギーが湧いてきました。
顔が見えないメールでのやりとりですが、応援して下さる方がいるというの
は本当に嬉しいです。
一部を紹介させていただきます。
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がんたらさん、こんにちは。いつもHP見てますよー。
今年は大変な年でしたね。私の実家でもお米を作っていますが、やはり収量
が少ないそうです。父が言ってました。「誰のせいでも無い、これが農業だ。
でも、来年も米は作る」がんたらさんも米作りを続けてください。
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ありがとうございます。お互い頑張りましょう。
祖父も両親もこのような年を幾度も乗り越えて来たのだと思います。
私もまだまだこれからです。

それでは、今年もよろしくお願いします。
ご感想ご意見お気軽にどうぞ。
お待ちしております。mailto:sato@gantara.com (佐藤)まで

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おむすびころりん Vol.13 2004.1.20
発行元:こめ屋がんたら
Home Pages: http://gantara.com/
これは『まぐまぐ』を利用して発行ます。( http://www.mag2.com/)
◆購読解除は、http://rap.tegami.com/mag2/m/0000053128.htm

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